Q&A

日本大学松戸歯学部放射線学講座主催のRadiology-Pathologyカンファランスはどんなカンファランスですか?

Radiology-Pathology conference (ラジパソカンファ) とは、本学の放射線学講座(Radiology) と病理学講座 (Pathology) 共同で行う症例検討会であり、月に1回程度開催されます。また、ラジパソカンファには口腔外科学講座や小児歯科学講座など他科も交えて開催しています。放射線科は、他の診療科との連携が非常に重要な部門であり、情報共有や共通理解を図ることが不可欠です。ラジパソカンファでは、1人の患者さんの症例に対してパノラマエックス線検査、CT検査、MRI検査等から得られた画像所見や口腔内所見、臨床症状などを元に複数の歯科医師が意見を出し合い、問題点や疑問点を検討します。

私たちは、日々診断を元に患者さんの診療にあたっていますが、現在の医療では画像診断抜きにして診療は成り立ちません。時には臨床上稀な疾患や、教科書通りではないケースに遭遇することもあり、診断に迷う場面もあります。ラジパソカンファはその様な臨床上における疑問点や問題点等に様々な診療科の先生方とディスカッションを行い、診療科同士の連携だけでなく、診断能力の向上に欠かせない場となっております。

近年のラジパソカンファは、新型コロナウイルス感染予防の観点からリモートでの開催をしておりますが、感染予防を徹底しつつ白熱した討論を行っております。

本学教職員や学生さんも参加可能です。ご興味がございましたら以下の連絡先にお問い合わせ下さい。皆様のご参加をお待ちしております。

放射線学講座 小松知広、大塚航平

メールアドレス:mato18007@g.nihon-u.ac.jp

日本大学松戸歯学部の放射線学基礎実習はどんなことを学ぶのですか?

放射線学基礎実習では、大学3年次生を対象に、放射線に関する基礎的な知識から高度な知識、撮影の技術に至るまで修得できるように配慮した実習が行われています。講義だけではイメージがつきにくい検査機器や撮影方法を体験することで、放射線に関する知識、技能、安全管理を修得することができます。

放射線実習カリキュラム
口内法撮影実習
現像処理とエックス線写真の評価
口内法写真とマウント、正常画像解剖
口外法写真
パノラマエックス線撮影の原理と正常画像解剖
デジタル画像システム
CT
CBCT
MRI
放射線防護と除染
インプラントシミュレーション
超音波検査
画像検査報告書作成

実習では、診療室内に設置されているパノラマエックス線装置、MRI装置、CT装置等を見学してもらいます。放射線科診療室の設備を見学、体験することで、装置の原理や、診療時の注意点、患者への対応、撮影時間など、臨床現場を肌で感じることができます。

上の写真は画像検査報告書作成の実習の様子です。実習の後半では画像診断の能力を身につけてもらうために、頭頸部領域の疾患をモニター上で明示し診断してもらいます。画像から所見を読み取り、臨床診断名を考察することで、臨床において重要な診断する能力を養います。

当講座の実習では、歯科放射線指導医、専門医、認定医の資格を持つ教員の指導のもと、放射線の生物学的な影響や防護、各種撮影法の原理や頭頚部領域の疾患の特徴を理解、修得してもらうことで、将来、放射線を扱う医療従事者としての自覚をもった人材を育成しています。

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